本日より株式投資の日誌をつけます

環境認識

環境認識とは

現状において、買い圧力と売り圧力のいずれが強いかを認識することをいう。

圧力の強さから測られた、行うべきトレードの方向性(目線)を定めるために用いるものである。

(例)レンジ相場にあるが、環境認識では下目線なので買いトレードはやめておこう。

使用するツール

移動平均線ローソク足の位置関係

移動平均線は数期間の平均を示すものであり、ローソク足がその上にある場合には、少なくとも数期間内において買い圧力が強かったことを表される。

これにより、瞬間性をもった圧力の方向(目線)を確認できる。

移動平均線の方向

移動平均線は数期間の平均を示すものであり、ローソク足がその上にあり買い圧力が強い状況が続いていれば、上向きに推移する。

つまり、移動平均線が上向きに推移していることは、ある程度の時間幅をもって買い圧力が強い状況が続いた結果であると言える。

これにより、持続性をもった圧力の方向(目線)を確認できる。

水平線(支持・抵抗線)

水平線は、マーケットに参加する投資家が、ある共通の認識をもっているラインである。

具体的には、ローソク足がその水平線に反発されるだろうとの予測認識をもっており、その近辺ではその予測に基づいたトレードが多く発生する。

一方で、予測に反し水平線が突破されると、次の水平線まではある方向への圧力が継続されると投資家は予測し、その予測に基づいたトレードが多く発生する。

つまり、水平線は反発圧力が強い価格であり、それを抜けた場合には次の水平線まで反発圧力が弱い価格帯であることを示すのである

これにより、水平線近辺にローソク足がある場合には以下の確認を行うことができる。

  • 水平線にローソク足が近づく段階では、一つの目線の終わりが近づいていると考えるべき
  • 水平線にローソク足が反発された場合は、目線の変更があったのかの判断つけることは難しい
  • 水平線をローソク足が突破した場合は、次の水平線まではある目線が継続するものと考えるべき

ダウ理論による戻り高値(押し安値)更新

ダウ理論では、直近戻り高値(押し安値)を超えた時点ではまだ新しいトレンド発生とはならないものの、この時点で新しいトレンドが発生する可能性が高くなる。

目線切替により新規の買い圧力が強まることに加えて、前回トレンドにおいて売り(買い)で入った投資家が戻り高値(押し安値)を更新した時点で損切りに入ることから、買い圧力(売り圧力)が強まり新しいトレンド発生が援護される。

そのため、戻り高値(押し安値)より上にある場合は上目線となり、戻り高値(押し安値)より下にある場合は目線判断がつかない(正確には前回トレンドと相場状況による)。

戻り高値とは…

前回の下降トレンドにおいて、安値切下げを成功した波動における高値をいう。

代表的な波動でいうと第2波・第4波である。

参考:ダウ理論

複数の時間足

環境認識にあたっては、普段のトレードに使う時間足に加え、その一つ長い時間足も使用することが望ましい。

両者においてコンセンサスが取れる場合にはより確実な認識となるため、そこではじめてトレードの目線を確定させることとなる。

環境認識の判断

上記の通り、環境認識により判断された目線にそってトレードを行うこととなるが

その環境認識の判断においては、多くの要素を考慮して行われるべきである。

この時に考慮される要素のすべてにおいてコンセンサスが取れる場合は、それだけある方向の圧力が強いことを示し、また目線の信頼度も高くなる。

よって、トレード戦略の優位性を向上させるためにはここにあるすべての要素を考慮したうえで、それらすべてにおいてコンセンサスが取れる場合にのみ目線を定めることが重要である。